男なら一度は思うこと――「大きな金玉で精子ドバドバ」になりたい。
白くてゼリーみたいな濃い精液を大量に出すことを憧れる人もいるのではないでしょうか。
今回は実際の研究結果や生活習慣の工夫から、「金玉を大きくすることは可能なのか?」を科学的に掘り下げていきます。
目次
狸の置物はなぜ金玉が大きいのか?

まずは身近な例から。日本でたまに見かける「信楽焼の狸の置物」。
彼らが大きな金玉をぶら下げているのは、実は金運や繁栄の象徴で縁起要素が盛り込まれています。
笠 … 災難から身を守る
大きな目 … 周囲を見て正しい判断をする
笑顔 … 愛想よく人間関係を大切にする
徳利 … 徳をつむ、信用を得る
通い帳(帳簿) … 商売に必要な信用
大きなお腹 … 落ち着きと大胆さ
金袋(大きな金玉) … 金運・財運・子孫繁栄の象徴尾 … しっかりと地に足をつけて生きる
つまり――狸の置物の金玉は「お金や幸せを大きく貯めこむ縁起物」という解釈なんです。
狸の陰嚢がよく伸びることをテーマとした民話「狸の睾丸(きんたま)八畳敷き」や金玉の大きな狸の浮世絵は数多く存在しています。

しかし当たり前ですが現実の狸はそんなに金玉が大きくありません。
完全に創作物なんですね。
ですがこれらのタヌキが描かれていた当時、バンクロフト糸状虫(フィラリアの一種)という寄生虫の感染が日本各地で発生していました。
バンクロフト糸状虫はヒトの鼠径部や精索のリンパ管に好んで寄生するそうで、これがリンパ管を塞ぐことで、陰嚢水腫となり、皮下組織に浸透すると肥厚して大きくなってしまうそうです。
※現在でも象皮病として知られています。

ということで
金玉が大きくなったわけではなく金玉を包む陰嚢が大きくなってしまった人は当時の日本にも存在していました
ですが、そんな風に金玉を大きくしたいわけではないのでここからは実際の研究のお話になります。
人間の睾丸サイズと研究結果
研究によると、睾丸の大きさは遺伝的要素とホルモン環境に大きく左右されます。
2013年 Proceedings of the National Academy of Sciences の研究では、睾丸サイズと男性の育児行動に関連性が示唆されました。大きい人ほど精子生産に特化、小さい人ほど子育て行動に傾く傾向があるそうです。
精子の量は睾丸の容量と相関があることも古くから知られています。つまり「ある程度の大きさ=精子をつくる工場の規模」にはなりやすいのです。
ただし
「鍛えればどんどん大きくなる」という話ではありません。残念ながら基本は遺伝とホルモンの影響です。
睾丸マッサージで大きくなるのか

ネットでは「睾丸マッサージで大きくなる」という話も見かけます。
タイ古式マッサージに「ジャップカサイ」という睾丸マッサージがありますが、
「直接的にサイズが大きくなる」というエビデンスはありません。
ただし、血流改善やリラクゼーション効果によって
一時的な充血で見た目が大きくなる、といった間接的な効果は報告されています。
ジャップカサイを体験した人の話ですが、
性的なマッサージを受けるくらいの気持ちで施術に入ったら睾丸への刺激は性的な快感とはほど遠く、
痛みによりそのような気分は一瞬にして吹き飛んだそうです。
しかし施術からしばらくは勃起時の硬度が増し、精液量も増加したといいます。
ですがこれはマッサージのプロの施術のお話です。
自分でマッサージをする場合は痛みが出ないようにやりましょう。誤って精巣を損傷した場合、取り返しのつかないことになるかもしれません。
金玉を大きくするサプリが販売されている!…?

コロラド州を拠点とするサプリメントメーカーのUMZU(ユムズ)という会社が出している
「Lactobacillus reuteri(L. reuteri」というプロバイオティクス菌を配合したサプリのキャッチコピーは
「睾丸を大きくする」「テストステロンの分泌を促進する」となっていて当時注目を集めたそうです。
ですがこの根拠となる基礎研究の内容は老齢マウスにおける睾丸萎縮の予防やテストステロン増加に寄与する可能性を示すものであり、専門家はこの主張に強く懐疑的で、
「科学的根拠としては非常に弱い」「根拠を超えた誇張だ」と批判しています。またプロバイオティクスの過剰摂取は腸内バランスを崩す「ディスバイオシス」のリスクがあり、健康を害する可能性があると言われています。
その後、Facebook や Instagram は UMZU の一部広告を「誤解を招く」と判断して削除しました。
SNSの実際に服用した利用者の声では
「睾丸がふっくらした」「朝勃ちが強くなった」「性欲が増した」といった体験が報告される一方で、
「ひどい下痢」「頭痛」「強い疲労感」など副作用を訴える声もあります。
私は試したことがありませんが、眉唾物であることは間違いなさそうです。
精子ドバドバになるためにできること
ということで、安全に金玉を大きくする方法は、残念ながら今のところ存在しませんでした。
睾丸のサイズそのものを劇的に変えるのは難しいですが、「精子の生産力」を高めることはできます。
1. 睡眠をしっかりとる(成長ホルモン分泌を助ける)
2. 亜鉛やビタミンDなどの栄養を摂る(精子形成に必須)
3. 禁煙・節度ある飲酒(活性酸素で精子がダメージを受けるのを防ぐ)
4. 睾丸を冷やしすぎず温めすぎない(最適温度は体温より2〜3℃低い)
工場を大きくするのは難しくても稼働率を高めることはできるのです。まとめ
「信楽焼の狸みたいに金玉を大きくできるか?」という問いに対する答えは――
大きさを大幅に変えるのは難しいけど精子の量や質は生活習慣で改善可能です。
ちなみに私は個人的に乾燥ビール酵母であるエビオス錠を使用しています。
効果については以下の記事を読んでみて下さい。
そのほかにもサプリを使用していますが、日本では医薬品として承認されていないため、ここでは紹介できません。
気になる方はぜひご自身で調べてみてください!
金玉を大きく見せたいのであれば医療でヒアルロン酸や脂肪を注入するのが安全です。
「精子ドバドバ」を叶えたいなら、まずは生活習慣の改善からスタート。 大きさにとらわれすぎず、働きの良い精巣づくりを目指しましょう。
出典
Rilling, J. K. et al. (2013). “Testicular volume is inversely correlated with nurturing-related brain activity in human fathers.” PNAS.
Johnson, L. et al. (1984). “Spermatogenesis: An Overview.” Biology of Reproduction.
WHO (2010). Laboratory manual for the examination and processing of human semen.